ドッグフードの原材料表示について解説

dogfood

ドッグフードのパッケージには色々と書かれていて読まないことが多いですよね。

私も今まではパッケージの見た目でドッグフードを選んでいました。

でも本当にそれで良いのでしょうか?

愛犬が食べているドッグフードの中身はしっかり知っておきたいですよね。

本記事ではドッグフードのどこだけを注意して見ればよいか解説していきます。

チェックポイント
パッケージの見た目の良さより原材料に何が使用されているか確認してください。
原材料は重量の割合が多い順に記載されているので、最初に何が書かれているかがポイント。
〇〇肉、〇〇ミール、穀物、穀物類等を確認。
添加物は原料表示の後ろに記載されています。
ここも確認して下さい。

目次

注意してほしい原材料表記

肉の表記

原材料の肉の表記で以下の表記は注意して下さい。

〇〇副産物、〇〇パウダー、〇〇エキス、肉類、肉類他、〇〇ミール、〇〇ミート。

肉類、副産物、ミールといった表記で書かれている肉は食用に適さない本来なら捨てられてしまうようなお肉『4Dミート』と混ぜ合わせて使用している可能性があります。

食肉加工前の4Dミートは『肉副産物』、レンダリング業者で加工された4Dミートからでた肉粉などは『○○ミール』と表記されています。

4Dミートとは4つの英単語の頭文字からきています。

・Dead(食肉用以外の理由で死んでしまった動物の肉)
・Dying(死にかけの動物の肉)
・Diseased(病気で死んだ動物の肉)
・Disabled(障害のあった動物の肉)

原材料記載の順番

原則、原材料が多い順番に記載しなければいけません。

注意したい添加物(保存料・着色料・酸化防止剤・保湿剤)

ソルビン酸カリウム・・・腐敗防止として多くの食品に使われる保存料。細菌やカビの発生・増殖を抑える働きがあります。

赤102、青2、黄4、黄5・・・食用タール色素の添加物で合成着色料の1種です。

二酸化チタン・・・添加物で食品を白くする働きがあります。

BHA(ブチルヒドロキシアニソール)・・・酸化防止剤。発がん性物質でもあるため避けたいです。

BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)・・・発がん性物質の疑いがあります。

エトキシキン・・・酸化防止力が高く非常に安価。毒性が強く危険。人の食材に対しての使用は禁止されています。

プロピレングリコール(PG)・・・食品の水分を保ち、菌の繁殖を抑える働きがある。

亜硝酸ナトリウム・・・保存料や着色料として使用されることが多い添加物。肉がドス黒く変色していくのを防いだり、細菌の繁殖を抑えるために使われます。

没食子酸プロピル(もっしょくしさんプロピル)・・・酸化防止力が非常に強い。染色体異常などの変異原性が認められています。

ペットフード公正競争規約

「ペットフードの表示に関する公正競争規約」の必要表示規定の9項目

  1. ペットフードの名称
  2. ペットフードの目的
  3. 内容量
  4. 給与方法
  5. 賞味期限
  6. 成分
  7. 原材料名
  8. 原産国名
  9. 事業者の氏名または名称及び住所

出典:ペットフード公正取引協議会

ペットフードの名称

ペットフードの商品名を記載し、かつ、商品名とは別に、犬用又は猫用の別が分かるように表示する。

ペットフードの目的

「総合栄養食」、「間食」、「療法食」、「その他の目的食」の表示をする。

「間食」に代えて「おやつ」、「スナック」又は間食である旨を表す表示をすることができる。

「療法食」に代えて「特別療法食」、「食事療法食」又は「食餌療法食」と表示することができる。

その他の目的食にあっては、「一般食(おかずタイプ)」、「一般食(総合栄養食と一緒に与えてください。)」、「栄養補完食」、「カロリー補給食」、「副食」、「サプリメント」など、当該商品の利用目的を表示すること。

内容量

内容量の表示は、グラム(又はg)若しくはキログラム(又は㎏)、又はミリリットル (又は ml) 若しくはリットル (又は l) の単位で、単位を明記して正味量 (NET)で記載するものとする。

間食にあっては、個(コ、ケ)、本、その他これらに類する単位で、単位を明記して記載することができる。

給与方法

給与方法の表示
給与方法の表示は、次の事項を記載するものとする。
ア 総合栄養食
成長段階、体重、給与回数及び給与量
イ 療法食
体重、給与回数及び給与量、並びに獣医師の指導に基づいて給与するべきものである
旨の注意書き
ウ 間食
必要とされる栄養、栄養バランスに支障を与えないための給与回数及び給与限度量
エ その他の目的食
給与の仕方及び給与量なお、一般食及び副食については、一日に必要な栄養を満たすために別途栄養補給する必要がある旨又は同時に与える必要があるペットフード(総合栄養食等)や食材の名称などを併記する。

賞味期限

賞味期限は、定められた方法により保存した場合において、全ての品質の保持が十分に
可能であると認められる期限とすること。なお、缶詰・レトルトパウチなど、常温、未開封で品質を保持し得ることが明らかな場合を除き、未開封の状態でその賞味期限までの品質保持に必要な保存方法を記載するものとする。
イ 「賞味期限」の文字を記載した上で、その周辺部分にアラビア数字で賞味期限を併記すること。ただし、缶詰の場合や、表示スペース、印字方法等の都合で併記できない場合には、賞味期限を記載しているところを明記して記載するものとする。

成分

成分
成分の表示は重量百分比とし、次のとおり記
載するものとする。
たんぱく質・・・ %以上
脂質・・・・・・ %以上
粗繊維・・・・・ %以下
灰分・・・・・・ %以下
水分・・・・・・ %以下

「たんぱく質」は「粗たん白質」、「脂質」は「粗脂肪」、「灰分」は「粗灰分」とそれぞれ記載できるものとする。

原材料名

「原材料名」又は「原材料」の文字を記載した上で、原則として使用した原材料全てを記載する。ただし、表示に当たっては、使用した原材料をア及びイに定めるところにより、それぞれ区分して記載すること。
ア 添加物以外の原材料は、原材料に占める重量の割合の多い順に記載すること。
分類名の次に括弧を付して、当該原材料の個別名を記載できることとする。その場合、栄養成分の調整等により、一時的に変更される可能性のある原材料については、「他」又は「等」と表示することもできることとする。
イ 添加物については、加工助剤(ペットフードの加工の際に添加される物であって、当該ペットフードの製造の過程において除去されるもの、当該ペットフードの原材料に起因してそのペットフード中に通常含まれる成分と同じ成分に変えられ、かつ、その成分の量を明らかに増加させるものではないもの又は当該ペットフード中に含まれる量が少なく、かつ、その成分による影響を当該ペットフードに及ぼさないものをいう。)を除き、使用したものを全て記載することとする。その際、「ペットフードの表示のための添加物便覧」(ペットフード工業会)を参考に、使用した添加物の個別の名称を記載すること。このうち、甘味料、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤又は発色剤として使用されるものについては、用途名も併記すること。なお、イーストフード、かんすい、酵素、光沢剤、香料、酸味料、調味料、豆腐用凝固剤、苦味料、乳化剤、pH調整剤又は膨張剤として使用されるものについては、一括名で表示することも可能とする。その他、栄養強化剤のビタミン類又はミネラル類は、それぞれ「ビタミン類」又は「ミネラル類」の文字の次に括弧を付して、ビタミン類にあっては、当該原材料のビタミン名又は物質名、ミネラル類にあっては、当該原材料の添加目的の元素名又は物質名を集約して記載できることとする。ただし、内容量100 グラム以下の缶詰容器及び表示面積 120㎠以下のものについては、ビタミン、ミネラル、アミノ酸について、個別名を省略してそれぞれビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類と表示することができる。

原産国名

原産国名については、「原産国名」又は「原産国」の文字を記載した上で、原産国名を表示する。ただし、原産国が日本の場合は、単に「国産」と表示することができる。ここでいう原産国とは、ペットフードの製造工程のうち、最終加工工程を完了した国をいう。

事業者の氏名又は名称及び住所

表示内容に責任を有する者について、「製造業者」又は「製造者」、「輸入業者」又は「輸入者」、「販売業者」又は「販売者」のいずれかの種別を記載した上で、その氏名又は名称及び住所を記載しなければならない。

ドッグフードの目的

総合栄養食

フードと水を与えるだけで愛犬の健康を維持できるドッグフードのこと。
愛犬に必要な栄養素が全てバランスよく含まれています。

療法食

治療の内容の合わせてフード中の栄養成分の量や比率が調節され、治療を補助する目的で使用されるフード。
獣医など専門的なアドバイスや処方に従って与えるフード。

間食

おやつやスナックまたはご褒美として、限られた量を与えることを意図したペットフードのこと。

1日に必要なカロリーの20%以内に抑えましょう。

愛犬におやつをあげるのであれば、主食(総合栄養食)の給与量を減らしてカロリーオーバーにならないようコントロールしてください。

その他目的食

特定の栄養の調整又はカロリーの補給、あるいは嗜好性増進などの目的を満たすもの、更にはペットフード又は食材とともに与えられることを意図したもの。
使用の目的により副食・おかずタイプと栄養補助食に区分されます。

ドッグフードの種類

ドライフード

水分が10%程度、または水分含有量が10%より少ないのフードのこと。
重量当たりの栄養価が高いのですが、水分もしっかり摂れるように新鮮なお水を用意しましょう。

セミドライフード

ドライタイプより柔らかく、ウェットタイプよりも硬めのドッグフードのこと。
含まれている水分は約25%〜35%です。

ウェットフード

水分含有量が75%程度のフード。缶やレトルトパウチなどに入ったものが多いです。

年齢別

1歳未満

子犬用(成長期犬用)フードを与えましょう。
離乳期(生後20日~60日頃)は離乳食か子犬用ドライフードをお湯やミルクでふやかして与えましょう。

成犬(1歳~7歳頃)

成犬用フードを与えましょう。

シニア(7歳以降)

全年齢対応フードで量を調整するかシニア用フードを与えましょう。

まとめ

パッケージの見た目の良さより原材料に何が使用されているか確認してください。

原材料は重量の割合が多い順に記載されているので最初に何が書かれているかがポイント。

〇〇肉、〇〇ミール、穀物、穀物類等を確認。

添加物は原料表示の後ろに記載されています。

ここも確認して下さい。

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